プリンくん鯉を助ける
うちには、鯉が何匹かいます。うちに来た頃、10㎝位の大きさだった鯉たちは、今はもう40㎝以上の大きさになっています。
プリンくんがうちに来る前からここにいる鯉たちです。プリンくんがここに来てからは、ずーと一緒に暮らしています。私が鯉に餌をやるとき、いつもプリンくんは、私の横でその様子をうかがっています。プリンくんも一緒におやつを食べる時だってあります。
ある日、私が帰宅して
私、「プリンくーん。」
プリン「・・・・。」
呼んでも、プリンくんはこちらに来ませんでした。
私「プリンくんの様子がなんかおかしい。」
そう思い、プリンくんのいる方に見に行きました。
すると、あろうことか、一匹の鯉が飛び石の上に横たわっていました。池の上には金網が貼られているのですが、たまたまポンプの脇にあるその金網の隙間から鯉が飛び出してしまっていたのでした。
プリンくんは鯉のそばで立っていました。
プリンくん「鯉は水の中にいるものだ。それなのに、飛び石の上にいるなんて。これは異常事態だ。」と思っているに違いありません。プリンくんは、鯉から視線をそらしてはいますが、耳をピンと立てて、緊張しているようでした。鯉の存在に全神経を集中させていました。
外に出た鯉に初めて接して戸惑いながらも、プリンくんは、一生懸命鯉を見守ってくれていました。
うちの周辺には、多くの、のら猫がいます。うちにもたびたび訪れます。もし猫が、池から飛び出た鯉を発見していれば、きっと鯉を食べてしまっていたことでしょう。鯉の命はなかったかもしれませんでした。
私は、すぐに鯉を池にもどしてやりました。すると鯉は元気そうに泳ぎ出しました。無事でよかった。ぷりんくんも安心した様子で鯉が泳ぐ姿をみていました。
ぷりんくん、猫から鯉を守ってくれてありがとう。
そして、プリン君自身が 鯉を食べないでいてくれてありがとう。