ぷりんくん家族と再会!?
ぷりんくんと散歩に出かけました。
真冬なのに、街路には桜の花が咲いていました。 冬桜というんだそうです。冬桜は、春に咲く桜のように咲き乱れるということはありません。ぽつぽつと所々に白い花を咲かせていました。そのかわり、冬の間何ヶ月もずっと咲き続けています。花は目立ちません。行き交う人も車も、桜が咲いていることに気づく人はいないようでした。
私が立ち止まって桜の花を見上げていると、プリンくんは目を細めて鼻をつんと上にあげていました。鼻はピクピク動いていました。桜の花の匂いを嗅いでいるのかなあ。
さらに歩きを進めていきました。
ぷりんくん、なんども後ろを振り返ります。
私は「何かあるのかな。」と思い、後ろを確認しました。すると、一人の女性が歩いていました。
その人を一目見て、ぷりんくんの関心の理由がわかりました。
その方が家族の一員と似ているのでした。
家族と同年代の、かつ似た服装をされている方に、家族の面影を見て、ぷりんくんは混乱している様子でした。家族を見つけて、うれしいような、なんか違うような。
私が「違う人だよ。」というとぷりんくんは、首をかしげていました。
別の日、
いつものように、ぷりんくんと散歩に出かけました。
ぷりんくんはピンと耳を立て、一人の人を凝視していました。ぷりんくんは、その人に猛烈に興味を示していました。
またこの間と同じく、家族の一員がいつも着ている服と明らかに似た特徴の服を着ている人でした。
「あれは別の人だよ。」と私は、ぷりんくんの前に立ちました。
すると、ぷりんくんは、「ちょっとー。そこに立ったら見えへんやんか。邪魔やな。おまえ関係ないねん。」と言わんばかりに、私を露骨によけて、その人を見ようとしていました。
ちなみに、今回の家族の一員とは、私のことでした。